今回は待つ「在宅」
在宅訪問を行っていますが、それは医療保険であったり、介護保険だったりして呼び名は本来違うのですが、通常「在宅」と言っています。
医師の指示のもと、服薬状況の確認、薬の管理、副作用のチェック、介護者の負担軽減などなどやれることがあります。
先日、ある患者さんが命を全うされました
当初半年と言われていましたが、4年もの歳月をご主人とともにお過ごしになりました。
難病で、進行も早く、私ができることはほとんどなかったのですが、今回のほとんどが「介護者の負担軽減」として訪問させていただきました。
(本来ならそれでは在宅といえないのかもしれませんが)
いつも、困ったことがあると「ちょっと相談したいんだけど」と優しい声でお電話くださいました。
最期の頃は、「5分と目が離せないから」といいながら、献身的に介護されていました。
奥様が亡くなって、心配なのはご主人。。。
喪失感で打ちひしがれていたらどうしよう。。。
亡くなった夜のお電話はとてもしっかりされていて、「毎日毎日、女房がいつ亡くなってもおかしくないって思ってはいたんだよー」といい、電話が他にもかかってくるからと、あとはとりあえずの事務的な話のみで終わったその夜から、、、
待つ「在宅」が始まりました
介護保険的な仕事はもうおしまいです
あとは、ご主人が奥様のこと話せる日が来ることを待っていました。
思ったより、それは早くに来ました。
「使わなくなったものが家にあると思い出す材料になっちゃうから持っていっていいかなー」
いつもの優しい声です
ゆっくりお話ししていかれました
奥様との馴れ初めまでお話しくださいました
実はやりたいこともあったけど、そんなこと考えただけでも奥様に申し訳無いと思っていたことも
グリーフケアなんていうほど大したことは
できていないかもですが、まだご主人とは続いていきそうです
最期は病院でした。
それでも十分だと思います。
「家で看たい」「少しでも住み慣れた家にいたい」そんな方、ご相談にのります
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